藤井七冠の「感想戦」こそ、PDCAの極み
~勝敗を超えて未来を拓く力~
こんにちは。伴走支援型【サブスク制】コンサこんにちは。伴走支援型【サブスク制】コンサルティングを主宰する、マーケティングイノベーション研究所の岡崎です。
最近、将棋の話題に触れるたび、私はある光景を思い浮かべます。それは、あの若き天才、藤井聡太七冠が、勝敗が決した直後に相手と静かに盤を挟み、指し手を振り返る「感想戦」の姿です。
勝っても、負けても、彼は決してその場を離れようとせず、淡々と、そして真摯に、対局中の思考を辿り直していきます。「あの時の私の指し手は、本当に最善でしたか?」「もし、ここで違う手を指していたら、どうなっていたでしょうか?」...そんな問いかけが聞こえてくるような、張り詰めた、しかしどこか清々しい空気がそこには流れています。
この光景を、私は、そのままビジネスの世界に重ねて見ています。そして、そこに、私たちが日々実践しているPDCAの本質が、これ以上ないほどに凝縮されているような思いがするのです。
感想戦は、単なる反省会ではない
多くの人は、「感想戦」を、ただの「反省会」や「答え合わせ」だと捉えているかもしれません。もちろん、敗者にとっては、敗因を分析する大切な時間です。
しかし、真のPDCAが、そうした単純な反省に留まらないように、感想戦もまた、単なる「答え合わせ」ではありません。
それは、「もし、あの時、こうしていたら」という「別の可能性」を徹底的に検証する場です。自分だけでは見えなかった相手の思考、見落としていた一手に潜む危険、そして、自らの意思決定の裏側にあった、無意識の思い込みや癖。そうした目に見えないものを、一つひとつ丁寧に掘り起こしていく作業です。
これを、PDCAサイクルの観点から見てみましょう。
- P(Plan:計画) → 対局前に立てた戦略。
- D(Do:実行) → 実際の対局での指し手。
- C(Check:評価・分析) → これがまさに、感想戦そのものです。
- A(Act:改善) → 感想戦で得た学びを、次の対局に活かすこと。
そして、最も重要なのは、藤井七冠は、勝った時も、負けた時も、この「C(感想戦)」を必ず行うということです。
成功体験を「必然の勝ち」に変えるための感想戦
私たちは、成功すると、どうしてもその成功に酔いしれ、「次も同じようにやればうまくいく」と考えがちです。
しかし、その成功が、もし「たまたまの幸運」や「競合のミス」によるものだったとしたら、どうでしょうか? 同じ方法を繰り返しても、二度と同じ結果は得られないかもしれません。
藤井七冠は、勝った時こそ、その勝利を「偶然」で終わらせないために、感想戦に臨みます。なぜ勝てたのか、自分の狙い通りだったのか、それとも相手のミスに助けられた部分が大きかったのか。そうした要因を冷静に分析することで、「たまたまの勝ち」を「再現性のある勝ち」、つまり「必然の勝ち」へと昇華させているのです。
これは、私たち中小企業の経営者にとっても、非常に大切なことです。
- あるプロジェクトが成功した時、その原因を深く掘り下げていますか?
- 顧客からの良い評価を、「当たり前」だと捉えていませんか?
成功の裏側にある「なぜ?」を徹底的に掘り下げなければ、その成功は、一過性のものに終わってしまうかもしれません。
失敗の本質を突き止めるための感想戦
もちろん、負けた時の感想戦は、さらに重要です。
私たちは、失敗すると、どうしても「運が悪かった」「景気のせいだ」「あの社員のせいだ」といった、外部や他者に原因を求めてしまいがちです。感情的になり、冷静な分析が難しくなることもあります。
しかし、この感情を一度脇に置き、「どの意思決定が、最終的な敗着に繋がったのか?」を客観的に見つめ直すことが、成長には不可欠です。
『失敗の本質』という書籍でも語られているように、失敗には必ず、組織としての意思決定プロセスや、情報伝達の欠陥など、目に見えない原因が潜んでいます。感想戦は、そうした**「失敗の本質」を突き止めるための、唯一無二の機会**なのです。
一人ではなく、共に汗を流す「伴走者」と
そして、ここで一つ、もう一つの重要なポイントがあります。
感想戦は、一人で行うものではありません。必ず、相手がいます。
なぜなら、人間は誰しも、自分の思考の癖や、見落としに気づきにくいものです。自分が「最善」だと思って指した一手が、相手の視点からは「全くの盲点」であったり、逆に「明らかな悪手」であったりすることは、将棋の世界でも、ビジネスの世界でも同じです。
私たち中小企業の経営者は、孤独な存在です。日々の業務に追われ、誰にも相談できず、一人で決断を下し、一人で失敗の責任を背負いがちです。そんな時、客観的な視点を提供し、共に「感想戦」を行ってくれる存在がいることは、何物にも代えがたい価値があります。
私たちの伴走支援型コンサルティングは、まさに、皆様の「感想戦」の相手を務めることだと考えています。
- 売上が伸び悩んだ時、何が原因で、どこに改善の余地があるのか。
- 新しいプロジェクトがうまくいった時、その成功要因をどうすれば再現できるのか。
私たちが、外部の客観的な視点から、データを分析し、皆様の事業を共に深く掘り下げていきます。それは、単なるアドバイスではなく、共に汗を流しながら、貴社独自の「必然の勝ち方」を見つけていくための、共同作業なのです。
結びに
藤井七冠の強さは、その類まれなる才能や努力だけでなく、勝敗を超えて、常に自らの指し手を「総括」し、次へと活かす**「PDCAを回し続ける姿勢」**にあると私は信じています。
そして、その姿勢は、私たち中小企業の経営者にとって、日々の事業活動にそのまま活かせる、最高の学びです。
「負けに不思議の負けなし」だからこそ、失敗は学びの最大のチャンスです。その失敗を、ただの「負け」で終わらせず、次なる飛躍の「学習の糧」へと変えていきませんか?
私たちは、皆様のビジネスの「感想戦」の相手として、共に成長し、強固な未来を築くための伴走者です。
お気軽にご相談ください。皆様の力強い一歩を、心からお待ちしております。
